伝票のないうどん店
学生時代、某うどん県で過ごし、約2年ほど、うどん屋でアルバイトをしていました。
本場の讃岐うどんで、地元サラリーマンがターゲットだったためか、昼の時間帯はとても回転が早く、まさに戦場と呼べるほどの忙しさでした。
しかも、注文を聞いても伝票は取りません。セルフ式のお店ではよくあることでしたが、私がアルバイトしていたお店はセルフ式ではないにも関わらず、伝票が存在しないのです。つまり、注文を聞いて、厨房に伝えて、客席まで運ぶ、という一般店スタイルです。
しかし伝票がないおかげで、誰が何を頼んだのか、慣れるまでは大混乱&お客さんからのクレームの連続でした。
厨房では注文商品が伝えられると、商品に対応したどんぶり鉢をすぐに用意するので、いま何が注文されているのか分かるようでした。しかし、ホールの人間は慣れるまでさっぱりです。
そんな戦場の様な昼も、慣れてしまえば、案外スムーズにこなせます。
おかげで、妙に物覚えがよくなりました。
いまのところ、この経験が大いに役立つ場面には出会っていませんが、貴重な体験だったと思っています。
ジョブリンクワーク