和菓子屋さんでのアルバイト
学生の頃、和菓子屋さんでバイトをしたことがあります。
そこは、最中が有名なお店だったのですが、工場が別にあり、店舗自体は極狭でした。
まず、私ともうひとりのバイトに与えられた仕事は、3種類あるモナカを数パターンの個数で、紙袋に入れる作業でした。
初めこそ潰しそうな感じがして、丁寧に丁寧に扱っていましたが、慣れてくると見なくても出来るようになるのです。
そのうち、ベラベラと喋りながらは勿論、TVを見ながら作業をしたりもして、バイトに行っているのか、お喋りをしに行っているのか、よくわからない状態でした。
そして、繁忙期になると、FAXで送られて来る注文書を見て、配送伝票を書く仕事がプラスされました。
私はペン習字を長く習っていたので、お金を貰って練習していると言う気持ちでその作業に励みました。
2畳ほどのスペースでモナカに囲まれ2人きりと言う、なんとも言い難い環境ではありましたが、袋詰めをしながら楽しんで、配送伝票を書きながら集中して、なかなかメリハリのある時間を過ごしたように思います。
